「広告は、ちゃんと効いていると思っていました」
福岡県八女市の治療院は、広告の運用を任せたまま、言われるがままに続けていました。ところが、引き継ぐ前に数字を確認すると、新しい患者さんを1人獲得するのにかかる広告費は10,294円。新患は月に4人しかいませんでした。
この数字をもとに広告とホームページを見直したところ、1人あたりの獲得費用は2,989円に下がり、新患は月15人に増えました。
「推測」ではなく「数字」で判断できるかどうか。数字を読める経営者とそうでない経営者とでは、同じ予算でも結果が大きく変わります。
アクセス解析は「ビジネスの診断書」

体調が悪いとき、病院では血圧や血液検査の数字を見て、どこが悪いかを判断します。ホームページも同じです。
アクセス解析(GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなど)を見ると、次のことが分かります。
- 何人がホームページに来ているか
- どこから来ているか(検索・広告・SNSなど)
- どのページで帰ってしまっているか
- 何人が問い合わせたか
「なんとなく調子が悪い」を、「このページで多くの人が帰っている」という具体的な課題に変えられる。それが、数字を見る価値です。
経営者が見るべき数字は、まず4つだけ

アクセス解析には、数えきれないほどの数字が並んでいます。全部を見る必要はありません。経営者がまず押さえたいのは、次の4つです。
| 数字 | 意味 | 分かること |
|---|---|---|
| アクセス数 | ホームページに来た人の数 | そもそも見つけてもらえているか |
| 流入元 | 検索・広告・SNSなど、どこから来たか | どの集客手段が効いているか |
| 問い合わせ数・成約率 | 問い合わせた人の数と、来た人に対する割合 | ホームページが「行動」につながっているか |
| 獲得単価(CPA) | 問い合わせや新規客1件にかかった広告費 | 広告費が適正か |
この4つを、毎月同じ形で記録するだけで、どこに問題があるのかが見えてきます。
数字が教えてくれた、3つの課題
広告費が高すぎた:福岡県八女市の治療院

広告は「出しているから効いているはず」と思われがちです。しかし獲得単価を見ると、新患1人に1万円以上かかっていました。問題が数字ではっきりしたことで、どこから直すかも決まりました。結果、獲得単価は3分の1以下になり、新患は月4人から15人に増えました。
そもそも人が来ていなかった:静岡県掛川市のエステサロン
こまめにホームページを更新しているのに、アクセスが伸びない。アクセス解析をしてみて初めて、社長自身がアクセスの少なさに驚いたそうです。引き継いだ月の検索からのアクセスは1,090。原因を一つずつ直し、1年後には月2,571になりました。申し込みも、Google経由で2.23倍に増えています。
売れる時期が偏っていた:静岡県浜松市の食材通販
「売上はこのくらいが限界だろう」と考えていた食材通販の会社。数字を見ると、繁忙期にしかアクセスが伸びず、それ以外の時期の売上がとても少ないことが分かりました。課題が分かったことで打ち手が決まり、1年で売上は前年より20%(570万円)増えました。
数字は「点」ではなく「流れ」で見る

1つの数字だけを見ても、判断を間違えます。たとえばアクセスが増えても、問い合わせが増えていなければ、関係のない人を集めているだけかもしれません。
数字は、お客様が動く順番に並べて見るのがコツです。
アクセス → ページを読む → 問い合わせ → 成約
この流れのどこで人が減っているかを見つければ、直すべき場所は1つに絞れます。
- アクセスが少ない → 検索対策や広告を見直す
- アクセスはあるのに問い合わせがない → ページの中身や問い合わせボタンを見直す
- 問い合わせはあるのに成約しない → 営業の流れや価格の伝え方を見直す
減っている場所によって、打ち手はまったく変わります。
社長がやるのは「月1回、15分」

毎日見る必要はありません。おすすめは、月に1回、同じ日に、同じ4つの数字を見ることです。
- 4つの数字を、毎月同じ表に書き写す
- 前の月、去年の同じ月と比べて、大きく変わった数字に印をつける
- 「なぜ変わったか」を考え、来月試すことを1つだけ決める
数字の書き写しや、変化の理由の洗い出しは、ChatGPTやClaudeなどのAIに手伝ってもらうと、さらに短い時間で済みます。アクセス解析の数字をAIに渡して、「先月と比べて変わったところと、考えられる理由を3つ挙げて」と聞くだけでも、見るべきポイントが整理されます。ただし、お客様の名前や連絡先などの個人情報は、AIに入れないようにしましょう。
AIに置き換えると、ここまでできる
月1回の数字チェックは、AIにいちばん任せやすい仕事です。数字を渡して、ふつうの日本語でひとこと頼むだけで、見るべきところを整理してくれます。
先月のホームページのアクセス、見せて
- 何人来て、どのページが読まれたか
- どこで帰ってしまっているか
- 直すべきページが1〜2枚
4つの数字を表にして、先月と去年の同じ月と比べて
- アクセス数・流入元・問い合わせ数と成約率・獲得単価の表
- 大きく変わった数字と、考えられる理由
- 来月試すことを1つ
ただし、毎回手で数字を集めてAIに渡すのは手間がかかり、続きません。毎月の数字がそろう流れを決め、社員が自分で頼めるようにしておくと、社長が見るのは結果の15分だけになります。
まとめ:数字を読めると、打ち手を間違えない
八女市の治療院は、広告費のムダに気づきました。掛川市のエステサロンは、アクセスの少なさに気づきました。浜松市の食材通販は、売れる時期の偏りに気づきました。
どれも、数字を見る前は「なんとなくうまくいっていない」としか分かっていなかった課題です。課題が分かれば、やることが決まります。
自社の数字をどう読めばいいか分からない、そもそもアクセス解析が正しく設定されているか分からない、という場合は、GeoDesignの「AGARU分析レポート」で、今のホームページの数字を一緒に確認してみてください。
AI経営伴走プログラム
月1回15分の数字チェックを、AIで習慣に。
この記事でお伝えしたことは、AIに頼めば毎月くり返せます。むずかしいのは、最初の設定と、社内で続けることです。GeoDesignが6ヶ月いっしょに動いて、社員が自分で回せるところまで伴走します。
- むずかしい設定は、ぜんぶGeoDesignがやります
- 頼み方は、ふつうの日本語のひとことだけ
- 25年・300社を支えてきたチームが、社内に根づくまで伴走します
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