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利益を増やすには、売上を上げるのとコストを下げるのどちらが先?

最終更新:2026年10月
著者:飯尾 昭司(株式会社GeoDesign 代表)

利益を増やすとき、売上を上げるのとコストを下げるのは、どちらが先か。浜松市の株式会社GeoDesign(ジオデザイン)の答えは、「まず、ムダになっている費用と手間を止める。浮いた力で、利益の出る売上を伸ばす」です。コストの見直しは早く確実に効き、売上を伸ばす取り組みの元手にもなるからです。ただし、削ってはいけない費用もあります。この記事では、その見分け方と順番をお伝えします。

なぜ今、利益がこんなに大事なの?

物価と人件費の上昇が続き、売上が同じでも利益が残りにくくなっているからです。2026年3月の調査では、直近1年でコストが上がったと感じるものとして「仕入れ価格」が68%で最も多く、8割以上の会社が、コストの上昇分を販売価格に十分反映できていないと答えています。

2026年3月の調査で、68%が仕入れ価格の上昇を感じ、8割以上がコストの上昇分を価格に十分反映できていないことを示す図
売上が同じでも、残る利益は減っています。

GeoDesignに相談に来る社長の第一声も、ほとんどが次の3つです。

  1. もっと売上を増やしたい
  2. AIで、もっと効率よく回したい
  3. 外注費を少なくしたい

言葉は違っても、3つとも行き着くところは「利益」です。

売上を上げるのとコストを下げるの、どちらが先?

先に止めて、浮いた力で伸ばす。① ムダな費用と手間を止める、② 利益の出る売上を伸ばす
先にムダを止め、浮いた力で売上を伸ばします。

それぞれの特徴を並べると、次のようになります。

コスト(費用・手間)を下げる売上を上げる
効果が出るまで早い時間がかかることが多い
確実さ高い(止めた分だけ残る)市場やお客様に左右される
伸びしろ限りがある大きい
注意点削りすぎると売上も落ちる費用が先に出ていく

おすすめは「ムダなコストを止める → 浮いたお金と時間で売上を伸ばす」の順番です。コストを下げるだけでは伸びしろに限りがあり、売上だけを追うと費用が先に膨らみます。2つは別々ではなく、つなげて考えるのが大切です。

削っていいコスト、削ってはいけないコストは?

削っていいのは、「何に効いているか分からないまま払い続けている費用」と「人が毎回同じことをくり返している手間」です。

削っていいコスト3つ。効果を確かめずに続けている広告・チラシ、何をしてくれているか分からない外注費、集計・資料・議事録などくり返しの手作業
削るのは「効いているか分からないもの」と「くり返しの手間」です。
  • 効果を確かめずに続けている広告やチラシ
  • 何をしてくれているのか分からない外注費
  • 毎月の数字の集計、資料づくり、議事録など、くり返しの手作業

削ってはいけないのは、問い合わせや売上につながっていることが、数字で分かっている費用です。たとえば、問い合わせが取れている広告を「高いから」と止めると、売上ごと落ちてしまいます。

判断の材料は「金額の大きさ」ではなく「何に効いているか」
効いているかが分からない費用は、まず数字で確かめる

コストと売上を同時に変えた事例は?

同じ費用で、来るお客様を増やす。改善前、獲得単価 33,333円、新患 月3件、年間売上 619万円、改善後
費用を増やさずに、来るお客様が増えました。

GeoDesignの支援先では、ムダな費用を止めたことが、そのまま売上の伸びにつながった例がよくあります(社名は非公開)。

業種・地域変わったこと
治療院(千葉市)新しい患者さん1人を獲得する費用が33,333円から2,917円に。新患は月3件から12件に増え、年間売上は619万円から1,230万円に
エステサロン(浜松市)リニューアル後1か月で反響230%、広告で1件を獲得する費用は27%(73%減)に

※過去の支援実績です。同じ成果を保証するものではありません。

どちらも、広告費をただ削ったのではなく、同じ費用で、より多くのお客様に来てもらえる形に直したことが効いています。コストを下げることと、売上を上げることは、こうして1つにつながります。

AIは、利益にどう効くの?

AIが利益に効くのは、主に「手間」のほうです。

  • 社長や社員がくり返している作業(数字の集計、資料、議事録など)を減らす
  • 外注していた文章づくりや簡単な更新を、社内に戻す
  • 毎月の数字を自動でまとめ、「どこに効いていないお金があるか」を早く見つける

ただし、AIを入れること自体が目的になると、ツールの費用だけが増えます。まず業務を書き出し、どの仕事を任せると、どれだけ時間が減るかを数字で見てから始めるのがおすすめです。

自社でまず何をすればいい?

  1. 毎月払っている費用を書き出し、「何に効いているか分かる/分からない」で分ける
  2. 「分からない」費用について、問い合わせや売上とのつながりを確かめる
  3. 社長と社員が毎週くり返している作業を書き出す
  4. 効いていない費用と、減らせる手間から止める
  5. 浮いたお金と時間を、利益の出るお客様を増やす取り組みに回す

よくある質問

売上を上げるのと、コストを下げるのは、どちらが先ですか?

まず、効いていない費用と、くり返しの手間を止めるのがおすすめです。早く確実に利益に効き、売上を伸ばす取り組みの元手にもなります。そのうえで、利益の出るお客様を増やす取り組みに力を回します。

広告費は削ったほうがいいですか?

広告が問い合わせや売上につながっているかどうかで決まります。数字で効いていると分かる広告は残し、効いているか分からない広告から見直すのが安全です。

外注費を減らすと、仕事の質が下がりませんか?

全部を内製にする必要はありません。社内でできる作業はAIで戻し、成果に直結する部分は外部の力を借りる、という分け方なら、質を保ちながら費用を見直せます。

値上げはしたほうがいいですか?

コストの上昇分を価格に反映できていない会社が多いのは事実です。値上げをするなら、自社の価値が伝わっているかを先に確かめることが大切です。

この記事を書いた人

株式会社GeoDesign 代表 飯尾昭司

飯尾 昭司(いいお しょうじ)

株式会社GeoDesign 代表

1975年、静岡県浜松市生まれ。2002年に起業し、2011年に株式会社GeoDesignを設立。中小企業のWeb集客を25年支援。デザイン専門学校で17年間(延べ約400人)講師を務め、浜松商工会議所・浜松青年会議所などで多数登壇。ブランドマネージャー2級。

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