「うちのホームページ、最後に更新したのはいつだろう」——そう思った経営者の方は少なくないはずです。
10年前に制作会社に依頼して作ったきり。
問い合わせは月に数件、来たり来なかったり。
「そろそろ作り直したほうがいいのかな、でもお金も時間もかかるしな……」
と、なんとなく後回しにしてきた——中小企業ではよくある話です。
ですが、結論から申し上げます。
10年放置したホームページであっても、ゼロから作り直す必要はありません。必要なのは「作り直し」ではなく「立て直し」。そして、その立て直しは、AIを使えば今日からでも始められます。
実際、Web集客に満足している中小企業はわずか3割。
残りの7割は同じところでつまずいています。
本記事では、なぜ古いホームページから問い合わせが来ないのか、その理由と、AIを使った立て直しの手順を、3つのステップで解説します。

1. なぜ”作っただけ”のホームページから問い合わせが来ないのか
問い合わせが来ない理由を、「デザインが古いから」「スマホ対応していないから」と考えがちですが、本当の原因はもっと構造的なところにあります。私はこれを「3つの落とし穴」と呼んでいます。
落とし穴1:誰に向けたサイトなのかが不明確
10年前に作られたサイトの多くは、「うちはこういう会社です」「こんなサービスがあります」と、会社の説明で終わっています。
しかし、見ている人が知りたいのは、会社の説明そのものではありません。「この会社は、自分の悩みを解決してくれるのか」——その一点だけです。
誰の、どんな悩みに応える会社なのか。それが書かれていないサイトは、訪問者の心に何も残らず、そのまま閉じられてしまいます。
落とし穴2:情報が止まっている
10年前のままということは、10年前の会社の姿が載っているということです。その間に積み上げた実績、新しく始めたサービス、お客さまの声——その全てが反映されていません。
訪問者は、無意識のうちにこう感じます。「この会社、今もちゃんと動いているのだろうか」。止まっている情報は、止まっている会社に見えてしまうのです。
落とし穴3:問い合わせまでの導線がない
これがもっとも多い落とし穴です。サイト自体はある、内容も悪くない。それでも問い合わせが増えない理由は、「相談してみよう」と思った訪問者が、どこを押せばいいのか分からないからです。
電話番号がフッターに小さく書かれているだけ、問い合わせフォームが2階層下にある、CTA(行動喚起)のボタンが目立たない——人は、ほんの少し迷っただけで離脱します。

2. 立て直しには「順番」がある
3つの落とし穴を知ったあと、次にやるべきは「立て直し」です。ここで多くの経営者が間違うのが、いきなりデザインから手を付けてしまうこと。
新しい制作会社に頼んで見た目を綺麗にする——気持ちは分かりますが、3つの落とし穴は全て「中身(何を伝えるか)」の問題でした。中身がぼやけたまま見た目だけ変えても、結果は変わりません。
立て直しには、踏むべき順番があります。
ステップ1:「誰に」を決める
あなたの会社にもっとも来てほしいお客さまは、どんな人ですか。どんなことで困っていて、何を求めているのか——ここを明確に言葉にすることが、最初のステップです。
全員に向けて書こうとすると、誰の心にも刺さらない文章ができあがります。たった一人の「理想のお客さま」を思い浮かべて、その人に向けて書く——これが、伝わる文章の出発点です。
ステップ2:「何を伝えるか」を決める
理想のお客さまが知りたいのは、繰り返しになりますが、会社の自慢ではありません。「自分の悩みを、この会社はどう解決してくれるのか」です。
あなたの会社の強みを、お客さまの悩みの言葉に翻訳すること。「うちは技術力があります」ではなく、「こういう不安を、こうやって解消します」——これが、訪問者に届く言葉になります。
ステップ3:「どう動いてもらうか」を決める
サイトを見た人に、最終的に何をしてほしいのか。電話、問い合わせフォーム、資料請求、無料相談——目的を1つに絞り、その入り口を「分かりやすく・目立つ位置に」置きます。
迷わせない設計が、問い合わせの数を左右します。
この「誰に・何を・どう動いてもらう」の順番で直す——これが立て直しの考え方です。見た目を整えるのは、すべての中身が固まった一番最後で構いません。

3. AIを「加速装置」として活用する
ここまで読んで、「内容は分かったが、これを全部自分で考えて文章にするのは大変そうだ」と感じた方もいるはずです。
そのとおりです。だからこそ、ここでAIを使います。
ただし、ひとつだけ大事なことをお伝えします。AIは「魔法の機械」ではなく「加速装置」です。「AIに任せれば、いいホームページが勝手にできる」というのは誤解で、考えるのは経営者本人。AIは、その思考作業を何倍も速くしてくれる道具です。
そして、AI活用がうまくいかない会社の多くが「どのツールを使うか」から始めて止まっています。大事なのはツールではなく、「何に使うか」——先ほどの3つのステップに、AIをどう効かせるかです。
ステップ1のAI活用:壁打ち相手にする
「うちの理想のお客さまは、こういう人だと思うんだけど、この人はどんなことで悩んでいると思う?」——そうAIに問いかけると、自分では気づかなかった悩みの切り口が次々と出てきます。お客さまの頭の中を、一緒に整理してくれる相棒として使うイメージです。
ステップ2のAI活用:翻訳と下書きをさせる
「うちの強みはこれ。これを、お客さまの悩みに答える言葉に書き直して」と頼むと、AIは何パターンも提案してくれます。その中からもっともしっくりくるものを選び、自分の言葉に書き直す——ゼロから書くより、何倍も速く進みます。
ステップ3のAI活用:ページ構成案を作らせる
「この内容で、問い合わせにつながるページの並びを提案して」と依頼すれば、たたき台が一瞬で出てきます。それをもとに、自社の状況に合わせて調整していきます。
AIの本来の使い方は、こうした「経営者の考えを引き出し、形にするのを手伝う」ことです。決めるのは、ずっとあなた自身です。

まとめ:作り直すな、立て直せ
最後に、本記事の要点をまとめます。
- 問い合わせが来ない原因は3つの落とし穴:誰向けか不明・情報が止まっている・導線がない
- 立て直しの順番は「誰に → 何を → どう動いてもらう」。見た目は一番最後でよい
- AIは「加速装置」。ツール選びからではなく、各ステップでの「用途」から考える
※この上にYouTube動画「10年放置したホームページを、AIで”今すぐ”立て直す集客の手順」を埋め込んでください。
「自分の会社で、具体的にどう進めればいいか」を一緒に整理しませんか
GeoDesignでは、AIを使った中小企業の集客設計と内製化を支援しています。本記事の内容を、あなたの会社にどう落とし込むか——3つのステップを具体的に整理するAIセミナーを定期開催しています。
▶ AIセミナーの詳細・お申し込みはこちら(準備中)
▶ 個別相談のお申し込みはこちら
執筆者
飯尾 昭司(いいお しょうじ)
株式会社GeoDesign 代表取締役。中小企業のWeb集客と、AIを使った内製化・仕組み化を支援。
