最終更新:2026年10月
著者:飯尾 昭司(株式会社GeoDesign 代表)
ホームページの更新は、AIを使えば社内で回せる部分がかなり増えています。浜松市の株式会社GeoDesign(ジオデザイン)も、自社サイトのブログを「AIが記事のテーマを提案する → 人が承認する → AIが下書きし、人が仕上げる」流れで回しています。ただし、AIに全部任せるのではなく、「人が決める場所」を残すことがいちばん大切です。この記事では、社内に戻せる更新と、外に任せたほうがいい更新の分け方をお伝えします。
ホームページの更新、何を外注している?
中小企業の社長に話を聞くと、減らしたい外注費として、ホームページの更新、広告の運用、チラシ、経理がよく挙がります。
ホームページの更新といっても、中身はさまざまです。

| 更新の種類 | 例 | 頻度 |
|---|---|---|
| お知らせ・ブログ | 新着情報、コラム、事例の追加 | 毎週〜毎月 |
| 内容の修正 | 料金、営業時間、スタッフ、写真の差し替え | ときどき |
| ページの追加 | 新しいサービス、採用ページ | ときどき |
| 改善 | 問い合わせを増やすための文章やボタンの見直し | 毎月 |
| 保守 | WordPressの更新、バックアップ、表示の不具合 | 毎月 |
まず、自社がどの更新にいくら払っているかを分けて見ることが出発点です。全部をまとめて「更新費」として払っていると、どこを社内に戻せるかが見えません。
AIで、社内に戻せる更新は?

文章を作る作業と、決まった手順をくり返す作業は、AIで社内に戻しやすい部分です。
- お知らせ・ブログの下書き:テーマと伝えたいことを伝えると、下書きが出てくる
- 文章の見直し:「もっとお客様目線で」「スマホで読みやすく」と頼むと、書き直し案が出てくる
- よくある質問の作成:お客様からの問い合わせメールをまとめて、よくある質問の案にする
- 数字のまとめ:「先月のホームページのアクセス、見せて」と頼むと、何人来て、どのページが読まれたかがまとまる
- 画像の案:記事に入れる図や画像の指示文(プロンプト)を作る
頼み方は、部下に頼むのと同じ、ふつうの日本語で十分です。
GeoDesignは、自社サイトをどう回している?
GeoDesign自身のブログは、次の流れで回しています。
- AIが、週に1回、記事のテーマを5本提案する
- 代表がチャット(ChatWork)で、書くテーマを承認する
- AIが下書きを作り、人が事例や数字、自分の言葉を足して仕上げる
- 公開前に、表記のルールや数字をチェックする
ポイントは、「何を書くか」と「出してよいか」は、必ず人が決めていることです。AIは手を動かす係で、判断する係ではありません。
外に任せたほうがいい更新は?

一方で、次のような作業は、慣れていない社内の人が抱えると、かえって時間がかかったり、事故につながったりします。
| 社内に戻しやすい | 外に任せたほうがいい |
|---|---|
| お知らせ・ブログの下書き | WordPressやプラグインの更新、バックアップ |
| 文章の見直し | サイトの表示が崩れたときの修正 |
| よくある質問の作成 | 問い合わせを増やすための設計(何を、どこに、どう見せるか) |
| 数字のまとめ | 数字から「次に何を直すか」を決めること |
特に、問い合わせを増やすための設計と、数字から次の一手を決める判断は、経験の差が出やすい部分です。ここだけ外の力を借りて、作業は社内に戻す、という分け方が、費用と成果のバランスが取りやすい形です。
AIで更新するときの注意点は?
AIを使うと、記事を早くたくさん作れます。ただし、どこにでも書いてある内容を量産すると、検索でもAIの回答でも評価されにくくなります。AIでたくさん作った薄い記事は、短期間で効いても、数か月後に大きく落ちることがあると報告されています。
AIで更新するときは、次の3つを守るのがおすすめです。
自社にしかない情報(事例・数字・お客様の声・社長の考え)を、1記事に1つ以上入れる
「何を書くか」と「出してよいか」は人が決める
出す前に、数字と表記をチェックする
よくある質問
Q. AIでホームページを更新すると、外注費はなくなりますか?
すべてはなくなりません。文章づくりや決まった作業は社内に戻しやすい一方で、サイトの保守や、問い合わせを増やすための設計は、外の力を借りたほうが効率的なことが多いです。
Q. 社内にWebに詳しい人がいなくても、AIで更新できますか?
できます。頼み方はふつうの日本語です。最初に、更新の手順と「人が確認する場所」を決めておくと、詳しくない人でも回せるようになります。
Q. AIで書いた記事は、検索で不利になりませんか?
AIで書いたこと自体より、中身が薄いことが問題になります。自社の事例や数字を入れ、人が仕上げることで、読む人にもAIにも役に立つ記事になります。
Q. どこから始めればいいですか?
まず、今払っている更新費を、種類ごとに分けて書き出してみてください。毎月くり返している作業から、AIに任せられるものを1つ選ぶのがおすすめです。
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